WBSC U-15!
7月の日米大学対抗もそうですが、近場で「世界」や「日本」と名のつく大会が
あると、もうおっちゃんは我慢できないですね。野球に限らずです。
昨年は、陸上の日本選手権を見に新潟まで行って、目の前で男子砲丸投げの
日本新記録が生まれた瞬間にも会う事ができました。
「日本」と名のつくものはあっても、なかなか生で「世界」に触れられる機会と
いうのはめったにないものです。
まして地方での大会となれば益々チャンスは少なくなるものです。
今日は、WBSC U-15の観戦からです。中学生の硬式野球世界大会です。
準決勝、決勝しか見てませんが、ふと思ったことは、昨年のラグビーワールド
カップで言われてた「Japan Way」という言葉です。
体格では劣る日本人が、ワールドカップに勝つために取り組んできたこと。
それは今までもあった、色々な競技ごとでの「何とかジャパン」とは格段の差の
取り組みだったと思います。真面目さと忍耐力は世界一と評されてたやつですね。
今回の観戦で、これに規律と秩序を付け足します。
ユニフォームのストッキングの出し方まで統一して(されて)戦う日本に比べて、
他のチームはロングもあれば、ショートもありとさまざま。大会要項にも関係
あるのでしょうが、ユニフォームのポケットが出ていても、教える人も
いないし、審判も注意しない。プレイには直接関係ないからなんでしょうかね。
日本なら、いの一番で指摘されますね。
ウォームアップやシートノックにしても、日本はとにかくきっちり行うのに対して
他は全然そこまでしない。逆に日本方式しか知らないおっちゃんには新しい発見が
あったのも事実です。
日本のシートノックの時に、キューバ選手はライトとセカンドの間で勝手に
キャッチボールしたりというのもありましたねえ。
それから応援。アメリカの応援はホイッスルあり、フライパンあり。灯油を入れる
ポリタンクを叩いたり、応援もリズミカルで楽しそうに思いました。
日本はいわゆる「くちラッパ」メガホンを使っての合唱隊ですね。全員揃っての
応援ですね。一体感という目から見ればやはり日本の応援なんですかね。
キューバとの決勝にはブラバンも来てましたが、ノリでいったら案外海外のほうが
テンポもよくて良かったと思ってる人も多いようにも思います。
まあ初めて見る光景が新鮮に見えたからですけど…。
アメリカは卵焼き用の小ぶりなフライパンで、バックネット裏の柵を叩いての
応援ですからね。早速、係員から注意を受けてましたけど (^^ゞ
それから印象に残ったことは、投手の交代後のベンチの対応でした。
準決勝のコロンビアチームは交代したピッチャーがベンチに帰ってくると、
みんなで出迎えて、ハグあり、握手あり。労をねぎらってるのかわかりませんが、
ほとんどのピッチャーにそんな感じなんでした。
ベースボールと野球の風土の違いなんでしょうかね。
守備に関しては、日本は「美しい捕球」ですね。オリンピックの「美しい体操」
じゃないですが、きれいな型で捕球 ⇒ 送球と流れるのに対して、他はいわゆる
メジャーのようなプレイです。パッと見はアウトにすれば良いという、結果
オーライ型ですね。
でもあきらかに違うのは、選手の身のこなし方です。これはキューバーのほうが
全然上。今回は土のグラウンドでしたが、メジャー含め世界戦ともなれば
ほとんどが内野も天然芝の球場です。
イレギュラーも有りですから、そういった時にどんなプレイができるかですね。
その為にどういった練習をするかという事でしょうか。
それからバッティング。ファーストストライクからどんどん振ってくる相手に対
して、ほぼ最初のストライクを見逃す日本。左ピッチャーの際に果敢に三盗する
姿勢も見事でした。
出塁を評価されるアメリカと違って、日本はバットの芯でヒットを打って初めて
評価される国ですからね。ここらへんの間隔もこれから変えていかないと
いけないでしょうね。いい当たりでも正面を突いてアウト!が評価されるのは
おかしいですよ。
今回参加された中学生はいい経験になったでしょうが、正直、もっと頑張らないと
いけませんね。あくまでも通過点ですよ。
目指すは最高峰の侍ジャパンでしょ。
戦った選手は、早くから世界を見る事ができたわけですから、この大会で感じた
「強み」と「弱み」を個人でもちゃんと分析して、これからにつなげていって
ほしいと思いました。
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