戦いは始まった!

 

秋は「食欲の秋」、「芸術の秋」、「読書の秋」。「スポーツの秋」とも

言われますね。あとは「収穫の秋」、「実りの秋」でしょうか。

お米の収穫時期からそういう言い方になるとかどうとか諸説あるみたいですが、

部活動やクラブ活動をしてる選手にとっては適さない言い方です。

全国大会を夏休みに合わせて設定している日本にとって、秋という季節は

種まきであったり、強化であったり、決して「刈取り」や「実り」という

ゴール的な時期ではないですね。

中学1年生を例にとれば、春に入学し、実質5月から部活動やクラブ活動を開始、

特に部活動においては、6月の地区総体のために3年生を優先した練習になるため

たいした練習ができない状況でしょう。

(できればこの時期こそ別メニューで育成してほしいものですが…)

地区予選が終わり、やっと6月下旬くらいから本格始動という感じかと思います。

学校生活にもだいぶ慣れてきて、そして暑い夏を乗り越え、体力もついてきて、

というのが、この「秋」という時期ではないでしょうか。

新人戦というのが一区切りになるのでしょうが、そのあとの上部大会といっても

県北ブロック大会がせいぜいでしょう(種目によっては県大会も有り)

まして外で行う野球、ソフトボール、テニスにとっては、いいとこ11月前半までが

インシーズン。それから長い冬に入り、そして春を迎え、6月には本番を迎え…。

こう考えるとあっという間ですね。

 

前説が長くなりましたが、外で行う競技は「冬に集中して鍛える」的な風潮が

ありますが、それでは遅いと思います。冬に鍛えるなら、それこそハードな

練習に耐えるだけの体力を秋口から準備しておくべきです。

しかしながら、トレーニングの重要性を何度説いても、なかなか理解して

もらえないのが現状です。

テクニックは体力とは関係ないと思ってる方が多いのでしょうね。全く逆ですよ。

体力がついてきたら、技術面も飛躍的に向上します。「心技体」なんて言葉が

ありますが、最初にくるのは「体」だと思います。

 

話変わりますが、たまにテレビの特集などで、読売巨人軍の「伝説の伊東

キャンプ」、「地獄の伊東キャンプ」が紹介されることがあります。

みなさん聞いたことはありますかね?

※ネット記事から

「キャンプ真っ盛りのプロ野球。この時期になると必ず話題になるのが、

79年秋の巨人キャンプである。長嶋第1次政権5年目となったこの年、

巨人はシーズン5位と2年連続で優勝を逃した。翌80年に引退する王貞治を

はじめ、主力が高齢化。

世代交代の必要に迫られた長嶋監督が、若手選手18人だけを連れて、当時では

珍しかった秋季キャンプを行った。今もって「伝説」「地獄」と称される

1カ月間のこのキャンプで…」とあります。

 

過ごしやすい気候になり、熱中症の心配もなくなってくる時期に、走る量を

増やす。ジョギングで5k走るよりは、150~400mクラスの距離で

インターバルを行ったり、近くにある飯盛山の坂道を走ったり、

十里塚(ジョンヅガ)海岸の砂浜を走ったり…。

川南地区には格好のトレーニング場がありますよ。これを利用しない手はない。

中学生の体力で「伊東キャンプ」は無理ですが、でも追い込むなら今ですよ。

中間テストが終わってからの約一か月半が勝負です。

選手一人一人の運動測定を行い、シーズンを振り返っての長所、短所(課題)の

確認。これから何を特に頑張るのか、選手一人一人に具体的な目標をもたせ、

それを達成させるためにどういった練習を行っていくのか。

以前のブログの「照準を定める」にも書いてますが、まずは指導者が

ちゃんとしたプランを立てることです。そしてもうひとつ大事なこと。

この時期はけがを治すという時期でもあります。

冬を越え、雪が解けて「さあスタート」ではありません。

じっくり取り組めるこの秋こそが、選手たちの飛躍の時期だと思います。

戦いはもう始まってますぞー!

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