座学の大切さ
昨日は、第90回平田杯を祝しての記念講演が行われました。会場は鶴岡のグランド
エル・サン。講師の先生は、横浜高校の部長先生でありました小倉清一郎さん
(おぐらきよいちろう)。渡辺監督との二人三脚での指導は有名なお話ですね。
庄内地区の高校野球部の監督、コーチ、野球関係者はもちろんのこと、現役の
高校生が多く参加しての講演でした。
冒頭から、最前列に座ってた高校生に、バッテリー間の距離、本塁と一塁の距離、
本塁と二塁の距離を質問するのでしたが、手を挙げて答える人は誰もいません
でした。
わからなかったのか、わかってたけど黙って座ってたのかはわかりませんが、前説
なしで野球のルールの話から始まるのでした。「こういったことはちゃんと勉強
しなきゃだめだよ」、「こういうのは座学でやっていくんだよ」とおっしゃって
ました(おっちゃん同感です)
お話の内容は、講演でよくある精神論や心構えではなく、キャッチボールのやり方
から守備のフォーメーション、スイングのやり方まで、たぶん高校生にとっては
為になる話がほとんどだったのではないでしょうか。
途中休憩をはさんで2時間半の講演でしたが、冒頭にあった「座学」の件。
これに関しては本当にそう思いますし、特に指導者の方には定期的に時間を作って
いただきたいものです。
話変わりますが、この座学に関しては、おっちゃんも子供たちに対してはしつこく
言います。昨年11月下旬に、冬期間のトレーニングについて中学生を前に話を
させていただく機会がありましたがその時にも言いました。
「学校で勉強するときは教科書を見るだろう。先生が黒板に書いたものをノートに
写して、復習とかするだろう。教科書だけでわからないときは参考書を見たり、
辞書を開いたりして確認するだろう。でも野球の練習の時は、メモとるわけでも
ないし、返事ばっかり立派で、頭の中にも何も入ってないでしょ。部活動やクラブ
活動の時間でやれること、覚えられることは限りがあるんだよ。本も読まず、
頭の貯金が無い中でどこまでできるの。本を読んで野球の勉強をする。技術面での
専門書でもいいし、自伝的なものでもいいし。とにかく本を買って読みなさい」
と、話をさせていただいたことがありました。要は、「みんなの取り組み方は
教科書もノートも持たずに授業に向かうのと同じことだよ」と…。
それに付け加えて、「本を買うときは自分のおこづかいや貯金で買いなさい。
自分で買ったものなら大事にするだろう」と。何人が買ってくれたかは知りません
が、想像するに、買って本を読んだ人は必ずプラスになるはずですし、野球以外の
分野の本も読んだら、もっとプラスになるでしょうね。そして、これも言い
ましたが、チームの風土が「学ぶ」、「学び続ける」というものになっていけば、
間違いなくさらなるレベルアップが期待できると思います。
中学生ですから、どこまで頑張れるかはわかりませんが、素材だけで戦うには
無理があるというものです。座学をして知識を増やして、そして実践してみる。
必ずや自分の力となり自信につながるはずです。
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