春の高校野球県大会 番外編 3!

 

東北大会の組み合わせも決まりました。番外編の最終回になります。

整列しての挨拶が終わると、守備側は自分の守備位置につきます。通常の攻守交代の時もそうなのですが、例えば攻撃が終わり、ベンチから守備位置に向かってダッシュします。ここまではよくある光景なのですが、あるチームは定位置を通過してから止まり、振り返ってから一礼をするのでした。別のチームでもベースコーチがコーチャーズボックスで一礼するのを見ました。プロ野球選手が怪我から復帰して何年かぶりに試合に出るとき、マウンドのプレートに手を置いたりするのは見たことありますが、ちょっとこれについては素直に受け入れることができませんでした。きっと監督さんの教えがあって、意味があっての事だと思うのですが、こういうことって他のスポーツでもよくあることなんですかね。野球に関して言えば、こういった精神論的なことが昔から多くあります。高校野球の目的は「人間形成」、目標は「甲子園」だったでしょうか。スポーツはまず楽しむことです。事情がわからずに勝手に言ってますが、ちょっと重く感じた光景でした。

攻守交代後の投球練習の間、内野手は一塁手が転がしたゴロを捕って送球するという練習をします。外野手も互いにキャッチボールをします。この練習についてはやはり上位に来るチームほどきっちりやってますね。下位のチームがちゃんとやってないという意味ではないのですが、上位にくるチームは、ノックを受けるようにちゃんと、構える⇒捕る⇒投げるをきれいにつなげてるのに対して、そうじゃないところは、構えも適当⇒捕るだけ⇒投げるだけで、動きのつながりがない感じがしましたね。すべては実戦のための意識づけでしょうか。

試合の中で守備の準備ができるのはこの時間帯だけです。「全ては準備で決まる!」という言葉がありますが、この練習やアウトをとったあとのボール回しなど、次につながるものはうまく利用したほうがいいでしょう。おっちゃんが何年か前に中学生に指導してた時は、ダブルプレーの練習も入れました。サードに転がして、5⇒4⇒3であったり、三塁手がセカンドに転がして4⇒6⇒3だったり。最終球をキャッチャーがセカンドに送球するときも、わざとセカンドがカットするパターンを入れたり、イニング事にやることを決めたときもありましたね。同じパターンで捕るのではなく、目いっぱい深い位置で捕ってから投げたり、逆シングルで捕ったり。逆に送球する一塁手が変化をつけながら転がしてやるのもいいかもしれません。一塁手の練習としてわざと難しいバウンドで送球するというのもいいでしょう。一番難しいパターンを想定しての練習がいいと思いますね。

そうそう、ある学校の一塁手は転がす際にアンダースローでゴロを投げてました。もし、ひっかけた当たりを想定して、ボールがその回転になるように投げてるとしたら凄いことですよ。硬球は弾まないから余り関係はないでしょうけど、でも凄い事です。やはりすべては実戦ということですね。

外野手においても、内野手がカットに入らずダイレクトに本塁に投げることを想定したら、お隣さんとのキャッチボールではなく、レフトとライト、センターとベンチという距離感でやったほうがいいですね。ゴロやフライを転がしてる外野手もいますが、基本的にはノーバウンド、ワンバウンドで相手に届くように準備練習をされる事を提案します。すべては本番のためです。

それから投球練習時、ベンチにいるサブの選手は、ベンチ前に並んで声をかけてますが、これほど無駄なことはないです。この時間を使ってストレッチをしたりバットを振ったり、監督からお呼びがかかった時に万全でいけるように準備すべきだと思います。高野連で何かしら決まりがあってそうしてるのならしょうがないですが、でもジャンプやストレッチ系くらいはできそうな気もします。

最後にグラウンド整備。いわゆる「とんぼ」掛けです。地元にもそういう中学がありましたが下半身の強化も兼ねてるのでしょう。足を広めに開いて、腕を目いっぱい伸ばして押して引いてを繰り返してるチーム。それではきれいになってませんよ。普通に立って1メートルくらいの長さでやられたほうが押す時も引くときも力が入りますからきれいに早くできると思いますけどね。

野球の素晴らしさも知ってる反面、スポーツをするうえでの共通部分で、ちょっと「あれ?」と思う事が多いのも野球のような気がします。サッカーのような指導者制度も話がでてきてるようですが、もっと大事なのは子供たちに試合をさせることのような気がします。学校対抗戦を続けてる以上は永遠にこの問題は消えないのでしょうけど…。

日本人は補欠とか下積みとかを美化する傾向が強い国です。レギュラーとか控えを作らずに、もっと試合に出してあげれる方法はないものかと考えますね。どうしても学校対抗の枠を外すことが無理なら「○○高校△△ズ」でもいいですしねえ、一つの高校でも複数のチームが出れるようにしたり、ローカル大会や仲間内のフェスティバル形式の交流戦なんかは簡単にできそうな気もします。チーム戦の競技はもうちょっと自由にやれる環境を作ってあげたいですね。

 

だらだらと試合には直接関係ないことを書いてきました。2000文字超えてしまいました。番外編ですのでお許しを。

 

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