敢然!

 

日本体育大学 集団行動合宿inなかやま に行ってきました。会場は中山町の総合体育館。よくテレビでもとりあげられる、約100人で行うパフォーマンスです。

いやー、生で見るのは全然違いますね。学生さんの必死さが伝わってきます。おっちゃんは10時から一時間だけの観覧でしたが、まず歩く速さに圧倒されました。もろ競歩ですよ。そこに切り返しのステップが入ったり、駆け足から急に行進に切り替えたり、見てるほうは楽しむことができますが、やってるほうに関しては想像以上の大変さだと思います。ジャージもびしょびしょですから相当のもんだと思います。特に背の低い女性は大股で早く歩かないと男子においていかれますから、股関節や膝はかなりきてると思います。まあでもそこまでのことをするから感動をもらえるわけでしょうが、それにしてもこりゃあ大変だわ。きっと何十回、何百回も繰り返しやってるんでしょうね。「テクニック」とか「こつ」とかという次元で表現できるようなものではないのでしょう。とにかく身体で覚えるしかないのでしょう。
こんなシーンもありました。通しでの練習の際、全員が揃って観客に一礼する際、前から三列目の学生さんの足元が直線になってないとの指摘で、その度に集合、やり直し。4回ほどやり直しが入ったでしょうか。それでも周りはなんということのない顔です。これなんでしょうね。集団で行動する。チラシには「生きる勇気と自信を持たせ逞しく育てること」とありましたが、演技がまとまらないことを誰かのせいにするというのではなく、チラシにあるように「一人一人がみんなと合わせようとする心(気配り・笑顔・思いやり)」なんでしょうね。
練習するというのは、「勝つため」とか「うまくなるため」と言いますが、集団行動を見ていると、我々がやってる練習というのはまだまだなんだと思います。今日の練習でも清原名誉教授から「意識しろ!」と指摘されてた方がいましたが、意識してたことが無意識でもできるようになって初めて練習したということになるのでしょう。身についたと。それでもすぐ忘れてしまうから、また練習、そしてまた練習の繰り返しですね。意識してたことが無意識にできるようになる。無意識になればまさに職人の世界ですよ。

集団行動の背中には「敢然」とあります。「困難や危険を伴うことは覚悟のうえで、思い切って行うさま」という意味だそうです。

素晴らしい!!

チラシ

 

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